ブラッシング体験会
●岡山市内で実施された特定健診実施時に、希望者に「つまようじ法」ブラッシングを実施。(2015年2月・アンケート回答者数639名)
各診査における1年後の改善率 *p<0.05 **p<0.01 初回と1年後で統計的に有意であったもの
百貨店従業員への刷掃指導効果-1年間の観察 日歯周誌 第28巻2号, 1986
- 検診とブラッシング指導を行い、その効果を1年にわたって観察した。
- 歯周ポケットの深さは2週後で66%、1年後で76%の部位で改善し、ブラッシングのみで改善することが認められた。
- つまようじ法を毎日行っていると答えた実施群と非実施群に分けての分析では、すべての診査項目において両群ともに改善がみられるが、実施群のほうが改善度が高い。
【調査概要】
岡山市内の百貨店従業員33名を対象とした。内訳は男15名、女18名、平均年齢は31.6±8.8歳(標準偏差)。S59年3月より、初回、2週間後、3ヵ月後、1年後の計4回にわたって検診とブラッシング指導(約10分間)を行った。
今回用いたブラッシング指導は、主として術者が実際に被検者の口腔内をブラッシングし、歯ブラシの毛先が歯間部に挿入されたときの感覚を知ってもらうことや、ブラッシング後の爽快感を与えることなどの指導であり、被検者に対する積極的な技術指導は行っていない。
*p<0.05 **p<0.01 ***p<0.001(χ2-test) 59年と61年の間で有意差を認めたもの
歯科検診と同時に実施した刷掃指導の効果について 岡山歯誌 6,81-86,1987.
- 職場において歯科検診と約3分間のブラッシング指導を同時に行った結果、1年半後に症状がかなり改善した。
- 歯周疾患に関する検診項目(発赤、腫脹、歯周ポケット、出血)のいずれにおいても、罹患者が有意に減少。
- 1年半後につまようじ法を毎日実施していたのは35.8%。
- つまようじ法を実施していた群のほうがより改善が認められた。
- ブラッシング指導はわずか約3分間であったが、歯肉の状態に明らかな改善が認められた。
【調査概要】
水道局職員330名に対してS59年6月と61年1月に歯科検診とブラッシング指導を実施した。受診者数は59年が222名、61年が209名で、2回とも受診したのは159名(48.2%)。この159名(男149名、女10名、平均年齢38.9±9.0歳)を対象として分析を行った。
ブラッシング体験会 モデル開催例
タイトル例) 歯周病予防のための「つまようじ法」歯磨き体験会
- 対象者:40名
- 所要時間:2時間
- 必要人員: 歯科衛生士(又は歯科医師)1名、スタッフ1名
- 休憩時間などを利用して個別にブラッシング会場に来ていただき、お一人約3分間のブラッシング体験を行います。(事前予約を取っていただくと待ち時間が少なくスムーズに体験を受けていただけます)
- 必要に応じて、セルフケアの指導なども行います。
※ブラッシングは、歯科衛生士又は歯科医師が行います。1名でブラッシングできる人数は1時間あたり約20名です。
例えば1時間に40名行う場合は、ブラッシングのスタッフが2名必要になります。